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作品名 岡崎の家
敷地 京都市左京区
用途 個人住宅
規模 木造+RC造 地上2階
面積 270.20㎡
掲載誌 日経アーキテクチュア 1987.07-27 / 1991.11-25 住宅建築 1991.07
   
協力 構造:アスコラル構造研究所 施工:大村家具工業

撮影:松村芳治


幻の六勝寺伽藍 法勝寺跡 ポスト数寄屋 和モダン 京万華その2

ご主人と奥様が来られた。工事中の業者に頼んで、竣工間際の「清水の家」を見て来られたという。ご主人は大阪阿倍野で建設業のコンサルタントをメインに、建築事務所と工務店も経営している方であった。「今は阿倍野に住んでいます。歴史あるいい町ですが、やはり京都には負ける。子供たちも成人に近づいたので、晩年は義母を引き取ってゆっくりと京都に住みたい。」とおっしゃる。

敷地は岡崎、それも幻の六勝寺伽藍法勝寺跡に約550㎡の正方形に近い土地だそうだ。

「山本さん、清水の家以上のものを造ってほしい。お願い事はここに箇条書きしてあります。この内容が満たされればOKです。土地も自由に見てください。よろしくお願いします。では、これで失礼致します。」30分程の打合せであった。趣旨はよくわかったけれど、お2人の性格はまったくわからない。かなんなぁ、無茶苦茶や・・・。

清水の家が良いと言われるのであれば・・・と考えながらも、まずは土地を見てみようとスタッフを連れて現地へ行ってみた。敷地は京都市立岡崎動物園の北側に位置しており、きりんの厩舎が見える。かつて白河天皇が造営された大伽藍六勝寺跡ということで、どんな埋蔵物が出てくるか分からないような土地であった。

箇条書きの中から何が見えるか整理してみた。

アトリエとサロン、老人室と仏壇、生活部と3つのくくりを考え、全体の土地を目いっぱい使う案、土地を半分使う案、一棟案、二棟案、家相からみた案の5案を作った。

その中で、土地を半分使う案と家相からみた案の2つをピックアップされたので、その2案を融合した案をさらに3案つくった。

3案のうちの1つをベースに作業を開始し、京都市文化財保護課との打合せに入った。先述のように、敷地は六勝寺伽藍のひとつ法勝寺跡と思われる場所であったため、京都市も幻の寺を見つけたいと興味津々で発掘が始まった。推測通り法勝寺の廻廊雨落跡と大きな基礎石が見つかり、京都市から保存してほしいとの強い要望があった。要望を受け入れる事も含めて母屋棟を奥に、道路側にサロン棟を建て、二棟を廊下で繋ぐ案に変更することにした。

敷地の西側半分を利用して、京都特有のうなぎの寝床をつくる。特に母屋へつづくアプローチの土間「廊路・路地」を実現したいと考え計画していた。中ほどには遺跡を景色とした中庭を提案した。玄関からの露地伝いの家。以後の僕の提案する家には時折この手法がしゃしゃり出てくる。

「京都の歴史を見ながらの生活。京都に住む決定打が見つかりました。」とお施主さん。

第18回吉田五十八特別賞一連の作品の1つとなった。

 
 

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