山本良介アトリエ+関谷虹

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清水の家

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作品名 清水の家
敷地 京都市東山区
用途 個人住宅
規模 RC造+S造 地下1F 地上3階
面積 延床310㎡
掲載誌

日経アーキテクチュア 1990.10-1 住宅建築 1991.07

   
協力 構造:アスコラル構造研究所  施工:橋詰工務店  彫刻:小清水漸

撮影:松村芳治


1989年にこの家は完成した。町家建築の連なる清水五条坂に面して建った「モダンな家」を見て、町行く人は何をする家なのかと、興味津々格子戸から中を覗く。

「真っ黒な床と白い壁の玄関ホールに変わった彫刻(小清水 漸氏作)がある・・・」 (人の家覗かんと早よう清水寺の参拝に行かはったら!)

 

この家を計画していた頃。カメラをぶら下げて全国を歩き回り、ハッと思い着いて、今度は京の町並み撮影1200日行脚を始めた。その頃の京都の町屋は地上げブームに乗り、荒れ狂う時代に入ろうとしていた頃であった。

 

施主の話を聞いていると、

日本画家の東山魁夷、髙山辰雄、加倉井和夫、千住博、中島千波、黒光茂明、彫刻家の佐藤忠良、清水九兵衛、陶芸家の三輪龍作等々、錚々たる名前が次々に飛び出してきた。彼らの作品を収蔵、取り次いでいるそうだ。そんな方々がこの家に訪れるという。 この面々に僕の京都論を見せてみたい。身の引き締まる思いで計画に入った。

 

これからの京都を造る。京都の万華を表現したい。

この家のテーマ作家を、彫刻家小清水漸氏と決めた。

 

清水五条坂の景観を壊さない。もこし屋根をかける。 簾が掛かり、犬矢来があって、うだつを上げる。入口は格子戸 全体を利休ねずみ色で仕上げたい。しかも、近代建築で・・・

 

生活導線と来訪者の導線を夢中になって計画した。

来客のあった時は、玄関脇の板座敷にお通してお茶を一杯差し上げる。ご用件によって、地下のサロンで接客する。イチイの木の大テーブルを囲んで食事、談笑、お遊び。

お泊りの先生方は3階の山本得意の座敷に通っていただく。

清水寺界隈を一望できる和モダン部屋。プライバシーを守りくつろいでもらえるように・・・。施主の生活とは切り離す一方で、お泊りになる先生方の様子や注文事が十分聞けて、落ち度なく差し上げられる家として完成させた。 作家の先生方、これが「京の造りか。ホテルに泊まるより数段心地よい」と、座敷テーブルに画紙を広げてデッサン。 その先生方は、今度寄せてもらった時には、次に持ってくる作品をこの座敷に掛けてほしい。置いてほしいと言って、似合う作品をそれぞれお持ちになるようになった。

この家は「ポスト数寄屋万華その1」と名付け、吉田五十八賞をいただいた連作のうちの筆頭作品となった。審査員の芦原義信先生、清家清先生にこれはいい、と言っていただいた。「君は丹下健三、岡本太郎のところにいたと聞いているが…。」と不思議そうなお顔をされていたことが印象的であった。

 
 

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